読書コラム

人生相談

真梨幸子の小説です。

「人生相談」と言ってもありきたりのものではないなと思って読んでみると

案の定、想像できないようなことがおこり、その後人生相談のありきたりの回答が載っているパターン。

ステレオタイプの回答がいかに陳腐で役に立たないか。そんな短編集だと思って読み進めていると

え? これは、全部つながっっているの?

と途中から混乱しはじめました。

登場人物が多すぎ、同じ人でも仕事上の名前と日常お名前が違い、

それぞれの章で別々の名前でできます。

始めから、短編ではないとわかっていたら、もっと気をつけて読むのにと思いながらも、

もう長編小説と気づいたときには、話にぐいぐい引き込まれています。

話も予想外の展開。この作者の構成力に脱帽です。

彼女はイヤミス女王と言われているらしいです。

(そういえば 「殺人鬼フジコの衝動」もこの作者でした)

イヤミスとは 読んだ後 嫌な気分になるミステリーのことを言うそうです。

読後感はそこまで気分が悪くなるほどではなく、(他の作者でそんな本もありました)

人のことに頭をつっこむのはほどほどにと教訓を得た本でした。